2014年07月22日

中世の香り漂う昔の港町ライ


ロンドンから南へ、ドーバー海峡の手前まで南に行ったケント州の街、ライ ( Rye )

現在のライの街は、海までは約 2 マイルほどの距離があるのですが、かつては海に面しており、14 世紀には、The Cinque Ports ( シンク・ポーツ ) の主要港として、イングランドの南東部の防備の拠点でもありました。

Cinqe Ports ( シンク・ポーツ ) ってのは、フランス語で 5 を表す言葉で、5 つの重要な港という意味です。

もともとは、ドーバー海峡近くにある町、
【 ヘイスティング、ロムニー、ハイズ、ドーヴァー、サンドウィツチ 】

の 5 か所に置かれていたんですが、後にウインチェルシーとライが加わって、結局は 7 か所になりましたが、法律上では、
「 サセックスからケントにいたる海岸線の司法権を共有し、海賊を取り締まる権限 ・ 貿易上の特権(後には課税の免除も加わる)を得る対価として、戦時には船員乗船の船舶をイングランド王に提供する義務を負う 」
というものでした。

また、これらの 5 港はイングランド王に年に 15 日間に 1254 名乗船の 57 隻の船舶を無料で提供するという合意もしていました。

15 日を超えた場合は一定の支払いがイングランド王より与えられたそうですよ。

5 港を統括する長官には、イングランド王の庶子が選ばれるとかで、当時はイングランド王の予備海軍とも言うくらい、気合を入れていたんですね。

というのは、海をはさんであちら側にはフランスがにらんでましたから...

で、当時のライの場合は、船舶や水兵を国に提供するかわりに、自治権や免税、などの特権を享受し、海洋都市としての発展を極めていきます。

フランス軍の度重なる襲撃、特に 1377 年の攻撃により、街全体が焼き尽くされんばかりの被害にあいましたが、その大火を逃れた建物、イプラ・タワーやランド・ゲートは、現在も当時の姿をとどめています。

そんな、Cinqe Ports の 1 港だったという看板が、町の中にいくつか見られました。

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こちらは、ライのシンボルとも言われている、Quarter Boys と呼ばれる時計のある鐘楼。

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5m 以上もある時計の振り子は 1810 年に設置されたのですが、時計自体は 1561〜 62 年に作られ、今もなお現役だそうです。

そしてこちらが、ライ旧市街でもっとも有名な通り、マーメイド・ストリートです。

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Cobbled Street と呼ばれる、玉石を敷き詰めた、とっても歩きにくいゆるやかな坂道は、両側に黒い木材と白い漆喰壁のコントラストが美しいチューダー様式の建物が立ち並ぶ、中世の雰囲気ばっちりの通りですね。

下から上って行くと、中ほどに Mermaid Inn という宿があります。

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ここは、1156 年に作られ、エリザベス一世やクイーン・マザーも宿泊したという由緒ある宿だそうです。

せっかくなので中ものぞいてみました目

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いい感じですね。

そしてこの有名な宿の真向かいのお家が、ここ。

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はい、看板を見てみましょう目

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The House Opposite  お向かいの家

そうです。

マーメイド・インがとっても有名なので、そのお向かいさんということで看板が書かれていました。

他にもおもしろいのがありましたよ。 

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SMUGGLER... 密輸者のコテージ

18 世紀になると、貿易港としての利便さから密輸の拠点とされ、密輸によって財をなした者たちが集まり、街は相当の賑わいをみせていたといわれていますが、そういった人たちが集まったのか...

どうなんでしょうね。

さてさて、坂をずーっと上って行くと、町の教会、セント・メアリー教会が見えてきました。

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そこに続く道も、庭の中の道みたいですね。

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せっかくなので教会の中にも入ってみました。

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この教会のお隣には、何回かのフランスの攻撃から耐えた、イプラ・タワー が見えました。

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1249 年に街の要塞として作られたこの建物は、現在は、キャッスル・ミュージアムという博物館になっています。


旧市街はとっても落ち着いたたたずまいだったのですが、ちょっと離れたところではお土産物屋さんなんかもあって結構にぎわっていましたよ。

そっちの方は、バスの中から見ただけでしたが。


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posted by まいど! at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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