2016年04月15日

エアフルトって面白い歴史の町


中世から東西商人が行き交った町エアフルト

東西の交易路は、パリからキエフまでつながる 「 王の道 」

北方面ハンザの盟主リューベックに向かう交易路

へは豊かな商業都市ニュルンベルクへと、商人が通ればおのずと人も集まり、町も活気づきます。

13 世紀には、3 トンもの金塊もため込んでいたともいわれています。

金持ちになったとなればなったで問題も起きてくるんですが、この地、マインツ大司教が統治していた飛び地のような場所でした。

なので、あまりの目が届いてないことから、町は独立自治を求めるようになってきます。

でも、こんなにあがりが入ってくる町を大司教が手放すわけはなく、直ちに軍隊を送って町を鎮圧させ、二度と暴動が起こらないようにと、ペータースベルクの要塞を築かせ町ににらみをきかせました。

この要塞、物理的にと精神的に制圧させるためにものすごく強固に築いたそうなんですが、のちのフランス軍とプロシア軍との砲撃戦にも十分要塞としての機能を持っていたといわれています。

さすが、ドイツ。
頑丈な建物は昔っから得意なんですね。

交通の要所であったってことからも、歴史的に様々な有名人がこの地に来ています。

フランスの皇帝ナポレオンは、1806 年に侵攻してきて、ペータースベルクの要塞を軍事拠点とし、1808 年にはロシア皇帝アレクサンドル一世と会談。

ナポレオンはスペイン遠征するために軍を動かそうとしていたけど、フランスが留守になるとそれを狙ってハプスブルクがフランスを攻めてくるかもしれない..などなどと。

で、このナポレオンの滞在中にゲーテがナポレオンを訪問しています。

ゲーテが初めてエアフルトを訪れたのは 1765 年で、16 歳の時でした。

その後も何度か訪れているんですが、たいそうこの町を気に入って
「 チューリンゲンのローマ 」 なんてことも言ったりしています。

ゲーテの熱心なファンであったナポレオンは、
戦陣にまで 「 若きヴェルテルの悩み 」 を持参し、6 回も読み返したことを自ら述懐しています。

ゲーテがそんなナポレオンに招かれ、再びエアフルトを訪れたのは 1808 年の 10 月のこと。

ナポレオンと謁見したときは、ナポレオンは朝食中であり、ゲーテは立ったままの謁見となった。

ゲーテとあったナポレオンは、「 これぞ人 」 と感動したらしく、その後レジオン・ド・ヌール勲章を授与したという話も残っていますよ。

そんなたくさんのお話のあるエアフルト、町もちょっと見てみましょう。

まずはこちらが、商人たちが行き交ったといわれている、クレーマー橋

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橋の上に家が建っている...

普通の道路を歩いていたら、そこが橋なのかわからないですよ。

ここがもうすでに橋の上ですから。

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ヨーロッパ最古ともいわれているこの商業橋の起源は 11 世紀。

現在は市の両サイドにはおしゃれなお店やかわいらしいお店が並んでいる、ちょっとしたショッピング通りになっています。

おっしてここで面白いものを発見 👀

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これ、伝統的なこの町の産業で、藍染めの原料です。

原料の大青を石臼でひいてそれを大樽に入れて発酵させきれいな青を出しています

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この素晴らしい青を出す方法がすごく面白いんですが...

発酵させるために水分を加えるんですが、それ、水とおしっこを混ぜ合わせたんだそうです

そのおしっこをたくさん出させるために、まずビールが作られます 🍺

ビールができたら醸造所や商人の家の軒先から合図の藁束が出されます。

これが昔の建物で、丸っこい穴があるのわかります?

これは入り口の上両側。

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これもそうですね。

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藁をさすってこうなります。

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そしたら町中の人がみんな集まってビールを飲んで...そしたらたくさんの発酵材料の水分...
つまりおしっこが製造され、樽に入れられて発酵が始まります。

発酵から蒸発までが約 3 カ月

その間倉庫で寝かされていたそうな。

その倉庫、あんまり近づきたくないですね

この制作方法は町のトップシークレット

なので、あれこれ噂話が加わって、「 テューリンゲンの青は魔女の仕業 」 なんてことまで言われました。

当時、青のこの染料 1g は、金 1g と取引されていたらしい。

まさに錬金術 ですね。

素晴らしい伝統テクニックだったのですが、この売れ筋商品がだんだんすたれていったのは、南米からインディゴが輸入されたことと、化学薬品で青色に簡単に染められるようになったこと...

そんな昔、染め物で大金持ちになったギルドハウスの一つがいくつかありました。

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立派ですね

町の中には路面電車が走っていて、とても絵になります。

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中世さながらの木組みの家もかわいらしいですね。

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さて、ここの一角に市庁舎があり、ここに素晴らしい絵画があるとのことなのでちょっと見に行ってみました。

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こちらはルターの生涯が書かれた絵の一部です。

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このほかにも、エアフルトの歴史が書かれた絵とかあって、無料でちらっと見られるので、近くに来たらちょっと覗かれるのもいいかもしれませんね

というわけで、エアフルトの町、ちょっとうんちくが長くなってしまいましたが、書いてみました

あ、最後に街角で見かけた、いわゆる 「 ゆるキャラ 」

erfurt (1).jpg



なんか食パンをモチーフにしたんですって...

ま、どーでもいいんですが、ちょっとおもしろかったので撮ってみました

次は、エアフルトを象徴する建物、大聖堂と聖セヴェリ教会の方に行ってみたのでそちらのことも書いてみます。


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posted by まいど! at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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