2016年04月26日

マイセン工房はみんな手作り


ドレスデンからバス 🚌 で、1 時間ちょっと。

陶磁器で有名なマイセンにやってきました

ヨーロッパで初めて磁器を作り出すことに成功し、ヨーロッパにおける陶磁器の歴史の舞台ともなったマイセン。

今ではヨーロッパの超高級陶磁器の代名詞的存在になっています

17 世紀に東洋から輸入されるようになった白磁は、ヨーロッパでは宝石と並ぶ高価な品となり、王侯貴族が権力を誇示するために買い集めました。

18 世紀になるとベットガーという錬金術師が登場し、

「 ギリシャの僧から授かった秘薬で黄金を作ることができる 」 と吹聴していたんですが、その噂を聞きつけて、ザクセン公アウグスト二世はベットガーを招き、焼き物の研究をさせました。

当時白磁を作っていた中国の景徳鎮では、高嶺山 ( かおりん ) の鉱石カオリンを粘土に混ぜるという製法をしていたんですが、これは完全に中国の国家機密

ベットガーはザクセン中の土を集めて研究に研究を重ねていきます。

日本からの伊万里が輸出の最盛期を迎えたころ、彼はやっと磁器への手がかりをつかみました。

でもまだ東洋の透き通るような白磁とは程遠く、赤褐色のベンガラでしたが、でも磁器への手がかりとして大きなきっかけとなりました。

その一年後、窯に入れた 7 個の磁器のうち 3 つが透明感のある白い肌を見せていました。

その 3 つにはたまたまカオリンが混じっていたわけです。

アウグストはこの話を聞くと直ちにドレスデンに磁器工房を建てたんですが、すぐに秘密を守るため、マイセンのアプレヒト城内に工房を移しました。

かわいそうに、磁器の秘密を発見したベットガーもアプレヒト城に軟禁されそれから一歩も外に出ることができませんでした。

彼は酒浸りになって 37 歳で生涯を終えてしまいました

現在のマイセン磁器工場内には、見学用の工房があります。

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以前ここに来たときは...もう何年も前になりますねぇ...

係りの人が英語で説明してくれるのを通訳して説明していたんですが、現在はとってもシステマチックになっています。

まずは時間になると各国語の簡単な説明ビデオを見ます。

もちろん日本語もありますよ

そして、終わるとまるでディズニーランドのように次の部屋に進んでいきます

次の部屋では、ろくろを使って成型する工房

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日本語の放送が流れて解説してくれます。

人形や置物なんかは、石膏型にはめて作るのですが、この型が、マイセンの宝物なんです。

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マイセン初期の天才造形家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーという人は、自分が作った作品が、のちのちの世にも全く同じように作られるように、石膏で型を作ってそれを残すってことをしました。

その型は戦火をのがれた型の原型が 23 万種類以上もあり、それを元にして型を作って、作品を作っています。

現在マイセンの保管室には、45,000 以上の型があり、約 20,000 個がテーブルウェア用、約 25,000 個が置物用として使われています。

また、複数の型を組み合わせて作ることもしているそうですよ。


ここの説明が終わると次の部屋では、人形などの置物を作る工房

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ここでも日本語の解説でいろいろと説明を聞きました。

ものすごく細かな作業ですよ。

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手作業で形を作っているのですが、見ていたら簡単そうに作っているんですけど、難しそうですよ。

なお、マイセンの職人さんは、人形を作る人は延々と人形ばかり作ります。

花びらを作る人は、花びらのみ

絵付けをする人は絵付けだけと、

全く同じことしかしないそうです。


というわけで次は絵付けの工房

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通常の絵付けは乾燥させたあと、全体のデザインを描きます。

そのあと 900 ℃で素焼きをします。

そのあと、丁寧に絵を書いたり色を塗ったりしていきます。

この作業は、筆で書いた途端に絵の具が染み込みますので、修正は一切ダメです。

一発勝負 です。

そのあと、釉薬をかけて 1400 〜 1450 ℃で本焼きに入ります。

焼いたあとと焼く前の色が全然違うので、職人さんたちは大変です。

その比較なんかも棚に置いてある見本を見ながら説明してくれるのでわかりやすいですね

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次はカラフルな絵付け

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マイセンには、1764 年から養成学校があり、数世紀に渡る経験等が積み重なって、今日のマイスターを育てているんです。


と、こんな感じで一通りの工程を見ることができます

20 分くらいでざっくりと見られるので、なかなか面白いですよ

この後は、ショールーム、ショップ、博物館なんかを見てお昼ご飯もこの工房内のレストランでいただきました


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ラベル:マイセン
posted by まいど! at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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