2017年11月01日

DOP 認定ではない幻のクラテッロ


はい、幻のハムをたくさん食べた後は、そのハム製造会社の中でも最も有名な熟成庫

レストランの奥で熟成庫をちらっと見たのに、
なんでわざわざまた製造会社の熟成庫も見に行くんだって?

前回見た時もそうだったのですが、
世界中の VIP からオーダーが入ってるクラテッロを見てみたいんですよ

例えば、これ

italia17-1 (44).jpg



そうですね。

英国のチャールズ皇太子がオーダーしているクラテッロですね。



って、場所変わってるやん...

聞いてみたら、この前見たものは英国に出荷されてこちらのは新たに注文が入ったものなんだとか。

あ、あれ、英国に行ってしまったんやね。

チャールズさんは毎年一つずつオーダーされるんだとか

ということは、あと一年後にこのクラテッロも英国に行くのかな?

こちらは、モナコのアルベール二世国王のオーダー品

italia17-1 (46).jpg


こちらはまだありました。

東京のシャングリラホテル

italia17-1 (46).jpg



ちなみに、このエリアにあるクラテッロ、DOP 認定を受けていないものです。

DOP ってのは、Denominazione di Origine Protetta の略で、
イタリアの原産地名称保護制度のことです。

フランスだと、AOP とか、スペインの DO などがこれにあたりますね。

これを所得するのはとても厳しい地理的条件、原材料、製法、加工方法が決められています。

その条件から一つでも外れると認定されないんですよ。

規定では、

特定地域で栽培・飼育・収穫された農産畜産海産物が、その地域内で規定の方法に従って加工・調整されている食品に適用されます。「 生産・加工・調整の“全工程”が同一地域内で行われなければならない 」と定められています。

クラテッロでいくと、

エミリア=ロマーニャ州およびロンバルディア州で、別途規定された方法で育てられた豚の臀部のみを使用

製造場所はポー川周辺の 8 つの村のみ

などなどと厳しい規定があります。

でも、この場所で熟成されているものは、DOP 認定を受けていないものです。

何が違うのかというと、DOP 認定された豚ではなく、別の種類の豚...

そう、パルマの白豚ではなく、スペインのイベリコ豚の親戚にあたる黒豚を使っているからなんです。

以前来たときに、

「 その黒豚のクラテッロ、ちょっと味わってみたいなぁ 」

なんて言ったら、

「 状態がよかったらね

って言われていたんですが。



じゃーん

italia17-1 (49).jpg



切れ端の部分だけど出してくれました

この奥のは製品にも使う場所ですよ

italia17-1 (48).jpg



味は濃厚でうまみの凝縮ですね、これは...

通常のクラテッロのシルキーな舌触りに比べると、ちょっと脂分が多いのでねっとりとしてはいますが、ワイルドな味わいで、これも味わったことのない感覚でした。

ついでにワインも出してくれて...

italia17-1 (50).jpg



この農場で作ってる、発泡性のロゼワイン。

いやー、試食といいながらガンガン行ってしまいましたよ

ついでにサラミも...

italia17-1 (47).jpg



この日の夕食は、ボローニャでフルコースのイタリアンが待ってるので、ランチはほんとに軽くたしなむ程度にしたんですが、ここでこんなにおいしいのを出されたら...

ヤバい...


このハム、確実に食べたい方は、
日本だと東京のシャングリラホテル内レストラン、もしくはジベッロのここに併設しているミシュラン一つ星のレストラン、Antica Corte Pallavicina に来てくださいね。

プロシュット・パルマが年間 920 万本生産しているのに対し、クラテッロ・ディ・ジベッロは年間わずか 5 万本。

そしてこの黒豚のクラテッロに関しては年間... 3 桁いくかな...

本当に幻のハムに出会えて素晴らしい体験でした。


にほんブログ村 グルメブログ フードアナリストへ
にほんブログ村


  






posted by まいど! at 06:00| Comment(0) | イタリアの食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: