2015年11月12日

ターフェルシュピッツの名店


ウィーン料理のツートップ...なんて勝手なことを言っていますが、確かにウィーンを代表する料理は、
先ほどのウィンナーシュニッツェルと、そしてこのターフェルシュピッツの 2 つが有名ですね。

日本人の間では、ウィンナーシュニッツェルの方が断然有名なんですが、ターフェルシュピッツってのは、
ハプスブルク家のフランツ=ヨーゼフ皇帝がこよなく愛したと言われている、ウィーンではとても有名な料理なんです

簡単に言えば、牛肉のコンソメスープ茹で...

脂肪分の少ない部分のお肉を、野菜などで取ったコンソメスープで茹でるという、素朴な家庭料理です。

で、どうせならその名店で食べよう🍴と行ってきたお店がこちら。

Plachutta プラフッタ

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道路の角っこにあるお店です。

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もちろんステーキや他のウィーン料理など色々な料理を出しているんですが、やっぱりターフェルシュピッツがここのスペシャリテであり、一番力を入れていて、
ターフェルシュピッツを食べるためにここに来る人がほとんどだとか。

ホテルなどで、
「 ターフェルシュピッツを食べたいんだけど...」

って聞いたら、真っ先に教えてくれるお店でもありますね

ウィーン市内にも何店舗あるんですが、宿泊ホテルからも近い、リンク内の市立公園近くのお店に行ってみました。

テラス席は、昼間は結構明るく、寒くなってきたらヒーターを付けてくれるので暖かです

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ちなみに屋内はこんな感じ。

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ここで、この時期にしか飲めないオーストリアの代表的な飲み物
シュトゥルム

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シュトゥルムってのは、ワインを作る際、
ワインになる手前の発酵途中のお酒のことです。

アルコール発酵ってのは、ぶどうジュースの中の糖分が酵母の力によって、アルコールと炭酸ガスに分解することです。

簡単に言うと、

ブドウ糖 → アルコール + 炭酸ガス + 18kcal

と言うことになりますが、これは酸素の無い状態でのこと。
ちなみに酸素がたくさんある状態では、

ブドウ糖 + 酸素 → 炭酸ガス + 水 + 674kcal

と言うことなので、最初は酸素を入れて酵母の数を増やし、途中から酸素を遮断してアルコール発酵に代えるってことなんですね。

ま、話がそれてしまいましたが、ワインを作る過程でそれを中断して提供する飲み物なんです。

なので、ちょうど今くらいの時期で無いと出まわらないんですよね。

飲んでみた感じは、ブドウ本来の甘さと若干のアルコール、そして微炭酸が調和されとっても飲みやすく、
ぐいぐいいってしまいます

ちょっとやばいかもね。

ちなみにこのシュトゥルムって名前は、ドイツ語で嵐...
Strum = Storm って意味です。

生きたままの酵母が混じっていて白く濁っているのが嵐のようなところからこの名前がついたといわれています

また、口当たりがとてもソフトでぐいぐいといってしまい、飲んだ後は嵐の後のように酔っ払ってしまう... って意味もあるって聞いたこともありますけどね

もうちょっとこのシュトゥルムのことを書いておくと、このシュトゥルムが飲める時期ってのは、新酒ワインが解禁になる前の 9 月初旬から 10 月下旬くらいが一般的です。

しかしオーストリアの法律上では、 8 月 1 日から 12 月 31 日まで販売が許可されているため、市場やレストランなどによっては 8 月下旬や年末でも見かけることがあるとか。

で、一般的なもののアルコール度数は 3% くらいなんですが、発酵が進めば最高で約 11% 位にまでも上がったりします。

またシュトゥルムは常に発酵し続けているっていう性質上、栓をしての保存や販売、長距離移動ができないので、なかなか他の場所では飲むことは難しいですね。

日本にも運べないので、やっぱり現地に行って飲むしか無いですよ

時期によって発酵具合が変わってくるということは、味わいも微妙に変わってくるのでその変化を楽しむのもいいかもしれませんね

シュトゥルムの色合いは、やっぱりオーストリア全土で白ワインの生産がほとんどと言うことで、白が多いんですが、赤やロゼなんかも出会えたりします。

今回もたまたま赤シュトゥルムがあったので、思わず注文してしまいました。

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こちらの方がブドウの香り、味が強く、ワインと言うよりぶどうジュース...
グレープタイザー的な感じで、また白とは全然違ってよかったですよ。

と、飲み物のことばかり書いてますが💦、こちらでいただいたお料理は当然、ターフェルシュピッツ

銅鍋のままテーブルにサーブされるんです

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こちらは、3 人前です。

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7 人で行ったんですが、これくらいがちょうどいい量でしたよ。

テーブルに料理が並べられた後、ウェイターがまずスープをよそってくれます。

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オーストリアの料理は日本人にとってほとんど全て塩味が強く感じる...ってこの前も書きましたが、こちらも塩っ辛い...というほどではありませんでしたが、しっかりとした味でした。

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お肉のエキスもしっかり出ていておいしかったですよ。

そしてスープが飽きたらいよいよお肉の出番

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そのまま食べるとちょっと味わいが薄く感じるので、デフォルトで付いてくる
りんごと西洋わさびのソースと、サワークリームと青葱のソースや、別料金で注文したほうれん草のペーストなどと一緒にいただくと、これまた味にアクセントがついておいしくいただけます

肉もとっても柔らかく、ちょっとパサパサ感もありますが、
そういったときはスープをかけながらいただいてみるといいですよ

せっかくウィーンに行ったなら、ぜひともウィーン料理のツートップ、それも名店でいただいてほしいですね。

もともとが家庭料理だったターフェルシュピッツ🍴

そんなに高級店でなくてもいただけるし、高級店だったらまたシェフによって一手間加えてあって、それはそれで面白いかもしれませんね。


お店
名前 : Plachutta
住所 : Wollzeile 38 1010 Wien
TEL  : 01 512 15 77
営業時間 : 11:30 〜 0:00
年中無休
URL  :
 http://www.plachutta.at/en/plachutta_wollzeile/

ウィーン市内に 3 店舗あるプラフッタの中で、リンクの中にあり観光中にも行きやすい立地である。
ウィーンの家庭料理、ターフェルシュピッツを自信持って提供してくれるカジュアルなお店。
それ以外にも、ウィンナーシュニッツェルなどのウィーン料理も充実していますが、お客さんのほとんどはこのターフェルシュピッツを注文されると言うことです。
ロシアのプーチン大統領やサッカーのマラドーナ、映画監督のジョージルーカスなどといった有名人も来店したことがある名店です。
予約が非常にとり辛いですが、どうしてもと言うのであればノンストップ営業なので、15:00 前後などは大丈夫かもしれません。



Plachutta 本店

夜総合点★★★★ 4.0



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2015年11月11日

1447 年創業の老舗レストラン


ウィーンのランチは、以前も行った老舗レストラン

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GRIECHENBEISL で、ウィーン名物のどでかい シュニッツェルをいただきました

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ほんと、揚げたてでサクサク感とジューシー感との両方が楽しめました


ちなみに、レストランの解説は以前の記事を見ていただくことにして...

このウィンナーシュニッツェルンの解説も、以前詳しく書いた記事を見ていただくとして...

デザートは、ザッハトルテ

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こちらが、ザッハーバージョンインペリアルバージョンかってのは、さっきの記事を読んでいただければわかりますよね

そうです。

真ん中に筋が通っていて、そこにアプリコットジャムがはさんである、そっちのバージョンです

ところで、以前にも書きましたが、ここのレストランで有名人のサインが一面に書いてある部屋、
マーク・トゥエインの間というところをのぞかせてもらいました

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そんなに大きな部屋ではないので、大人数は無理ですけど、
有名人のサインや写真が壁・天井にびっしり

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なんでも、モーツァルトのサインもあるということだったのですが、どれがどれなのか店員さんに聞きそびれてしまいました...

でも、こんな方もいらっしゃってましたよ

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その他、日本の色々な有名人の方々も。

有名人がサインを書くと、そのお店の宣伝や資産にもなりますが、
僕が書くと単なる落書きですもんね

ちょうど遅い時間のお昼で、食べ終わった頃にはこの部屋には誰もいなかったので、ゆっくりと写真撮ることができました。

皆さんもここでお食事をされたらぜひのぞいてみてくださいね


Griechenbeisl

昼総合点★★★★ 4.0



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2015年11月03日

白馬亭にて...お昼ご飯


ザルツカンマーグート地方で有名なレストランと言えば、こちらですよね。

白馬亭 WEISSES RÖSSL

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ザンクト・ヴォルフガング湖の畔にあるこのホテル & レストランは、景色もとってもよく観光客にも人気の場所です。

もともとこの場所には 1474 年から、巡礼客が泊まる旅籠のようなものがありました。

ホテルとしては、1878 年、Wolfgang Grömer がここの湖沿いの 3 つの古い民家を改築することから始まっています。

その後所有者が変わり、1912 年に Paul Peter がここを入手し、現在に至るまで Peter ファミリーによる経営が続いています。

一昨年の 2012 年が、一族経営の 100 周年という記念の年になりました。

でも、ここを世界的に超有名にしたのは、Ralph Benatzky 作の
オペレッタ 「 白馬亭にて 」 でしょうかね。

1930 年にベルリンのグローセン・シュウシュピールっていう、5000 人収容の大劇場で初演されて以来、4000 回以上、パリでもロンドンでもニューヨークでも大ヒットを飛ばし、現在でも上演されていると言う、オペレッタでは異様のヒット作です。

あらすじは、言ってみれば、
白馬亭の女主人と給仕長、そして常連客の弁護士との三角関係という、ま、他愛も無いラブコメディーなんですが、ドイツ語圏では現在も最も上演回数の多いオペレッタだそうですよ。

普通、こういう演劇には架空の国や建物を使うのが常で、あまり実在する建物やお店は出てこないんですが、このお話にはばっちり出てきてます。

白馬亭のロゴも本物だし、登場人物も関係者だし、なんと言ってもこの白馬亭を中心に物事が進んでいきますからね。

白馬亭の宣伝として作ったのかな?

なんてことも考えられますね。

ま、その辺のことはよくわかんないですけど。

ちなみに、作者であるベナツキーは自らの希望で、ここザンクト・ヴォルフガングの町に埋葬されています。


そんな場所で食べたお食事は、メインがマスのお料理

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湖の畔でゆったりとお食事をさせていただきました。

でも、夏場のシーズンになるとほとんどが日本人の団体客でこのレスらんも埋まるとか...

そんなに日本人にも人気があるのかなぁ...

オペレッタ 白馬亭にてって...


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